バイタルサイン測定スキルは介護士にも必要

要介護認定の方は、疾病を抱えている場合が多く、常にバイタルサインをの測定を必要とする人もたくさんいます。また、在宅の場合、おむつ交換をしようと触れたら身体が熱く、熱があるのではないかと体温を測定する場合もしばしばあるのです。基本的に介護職がバイタルサインを測定するのは、医師や看護師の指示によって、病状が安定している場合に定期的に測定するケースや入浴やリハビリの後に測定するケース、顔が赤い、身体が熱いなど小さな変化に気づいて測定するケースになります。原則、体温測定や血圧測定、パルスオキシメーターによる動脈血酸素飽和度の測定は医行為には当たりません。

さらに、病状の急変が生じた場合は、医師や看護師に報告し、測定については研修や訓練が必要であるとされています。介護職は、バイタルサインを正しく測定するスキル、また急変時には慌てずに測定し、医師や看護師に報告することが求められています。バイタルサインの測定方法とその値の示す意味、介護のポイントなどを理解しておくことが大事です。たとえば、血圧測定は介護現場では、自動血圧計が活用されています。上腕、手首で測定するなどさまざまなタイプがあるが、心臓に近く測定にも便利な上腕での測定が一般的です。高齢の場合、わずかな運動を行うだけで、血圧が高くなることがるため、身体を動かしたら5分くらい休んでから測定する必要があります。測定の結果、血圧が高い場合には、頭部を挙上し安静を保つことが大切です。また、動作や入浴などは血圧上昇を助長するため注意しましょう。このように測定の方法や測定後の対応など、介護でのバイタルサインの知識やスキルはとても重要なのです。