高齢者が自分らしく生活していくために重要な役割を果たしている高齢者施設は、高齢化が進む日本では需要が高まっています。高齢者施設では、数多くの介護職のスタッフが働き、様々な仕事をしています。それらの施設での介護職の仕事の内容とは、施設利用者の身体介助が主なものと考えられていますが、利用者の健康を守ることも非常に重要な仕事のひとつです。介護職の人々は、利用者の健康を守るためにバイタルサインの計測を欠かすことがありません。バイタルサインとは、バイタル(生体)のサイン(兆候)のことであり、体温や脈拍、血圧に呼吸のことを主にさしています。バイタルサインは生きていくうえで重要な動きをしている部位の働きを示しており、これらの数値から健康状態を判断します。
安定した状態のバイタルサインを一日一回は測定することによって、施設利用者の体調の変化をいち早く察知し、重大な疾病につながることを未然に防ぎます。毎日バイタルサインを計ることは非常に重要なことではありますが、すべての高齢者が身体に直接触れ合わせた接触を好むわけではありません。また、測定を行う介護職のスキルによってバイタルサインの測定結果に違いが出てしまっては、安定した状態の把握をすることは困難です。それらのことを踏まえ、安定して毎日の利用者の健康状態を図るために、自動でバイタルサインを計測するセンサーも登場しています。睡眠時の変化も瞬時に計測することが可能で、いち早く体調の変化を察知して対応することが可能です。